群馬県議会 2022-06-08
令和 4年第2回定例会文教警察常任委員会(教育委員会関係)−06月08日-01号
早期の復旧が望まれるが、現在の
復旧状況と今後の見通しについて伺いたい。
◎春田
義務教育課長
被害のあった公立の幼稚園、
小中学校では、一部の学校においては、すでに
ガラスの
入れ替え等を終えているというところもあるが、多くの学校が業者に依頼をして、修繕を待っている状況である。
修理業者での
資材調達等の状況で修繕に時間を要する場合もあるが、各学校では割れた
ガラスの片付けなど応急的な措置を行って、
子ども達が安全に生活を行えるように、
市町村教育委員会とも連携しながら、対応している。
◎高林
管理課長
県立学校では藤岡市、高崎市にある6校で被害が生じている。教室棟などの窓
ガラスの破損、農業実習用のビニールハウスや
ガラスハウスの破損、屋上の防水シートの破損などが発生した。既に学校ではプラスチック版やベニヤ板、ガムテープを使い窓
ガラスの応急措置をしている。現状、業者による窓
ガラスの復旧の現地調査を行っている。
藤岡北高校では窓
ガラス179枚とかなりの数になっており、しばらく時間がかかると思われるが、早急に復旧できるよう手配をしている。農業実習に使う
ガラス温室や屋上防水などは、また雹が降った時に同じようなことが起きないよう、復旧方法を業者と学校と一緒になって検討している。
◆
金沢充隆 委員
資材の状態や実際その作業をする業者さんの手配がなかなか追いつかないという事情もよく理解しているが、なるべく早く復旧に向けて、しっかりと取り組んでもらいたいし、また市町村についても、必要な支援があったら、ぜひ積極的に行ってもらいたい。
特に
藤岡北高校の
ガラスハウスは天井が割れてしまって復旧も時間がかかるし、ハウス内にも
ガラスが散乱して危険なためなかなか撤去作業も難しいという状況で、場合によっては土を入れ替える必要もある。生徒の実習にも影響が出てくると思うので、影響が最小限にとどまるように、早期の復旧に向けて取組をお願いしたい。
次に、昨年9月に医療的ケア児支援法が施行され、学校設置者は在籍する医療的ケア児に必要な支援を行うことが責務として明記をされたと思うが、県内の医療的ケア児の在籍状況について伺いたい。
◎町田
特別支援教育課長
県立特別支援学校14校で令和4年度93名の医療的ケアを必要とする
児童生徒が在籍をしている。また
小中学校については、昨年度小学校が25校で26名、中学校が9校で9名という状況である。
◆
金沢充隆 委員
医療的ケア児も全体的に増加傾向にあると思うし、なるべく地域の
特別支援学校等で学ばせたいというニーズも増えてくると思うので、ぜひ適切な支援体制をしっかりと整備していって欲しい。
支援法の中でも明記されているが、親の付き添いがなくても、必要な医療的ケアがなされるように、看護師の配置など必要な措置を講じるようにと明記をされている。
保護者の付き添いの現状はどうなっているのか伺いたい。
◎町田
特別支援教育課長
平成30年度に看護師の配置に関する目安を見直し、日常的な
保護者の医療的ケアに関する付き添いは、基本的には解消していると理解をしている。ただ、新規に入学して医療的ケアを受ける、又は長期休業明けや入院等で体調等に変化が出ている方は、健康状態の確認や看護師による引き継ぎ研修等が必要になることから、一部待機をお願いしている。
◆
金沢充隆 委員
当初の時期や体調面等で、付き添いが必要になることもあり、現場も大変だとは思うが、できるだけ待機期間を短縮をしていくような取組も必要だと思う。例えば、就学相談の早期化、指導医の健診等を入学前から連携するなど、付き添いをなるべく短縮する取組は法律の要請だと思うが、その取組について伺いたい。
◎町田
特別支援教育課長
看護師の確保などの課題はあるが、健康状態の変化や医療機関や
保護者との丁寧な相談、確認が必要なケースは別として、前年度中に様々な連携を図りながら準備をしていくことで
保護者の負担軽減ができないか、検討したい。
◆
金沢充隆 委員
一般質問でも取り上げられていた通学支援について、現状多くの
保護者が送迎を行っているということで、スクールバスや福祉タクシーでも看護師の配置が必要で、安全面の観点から現状では難しく今後の検討という答弁だったと思う。
保護者の負担を軽減して、
子ども達が安心して学校に通える環境をつくるのが今後重要になってくると思うので、早期に対策を講じてもらいたいと思うがどうか。
◎町田
特別支援教育課長
看護師の確保が難しい、またスクールバス乗車中の医療的ケアは安全性の担保も必要になってくる。このような課題に、国の動向や他の自治体の状況等も踏まえながら検討したいと考えている。
◆
金沢充隆 委員
通学支援については、大阪府や滋賀県等で実施している事例もあるので、国の動向等を見ながら支援を前向きに検討してほしい。
看護師の確保が困難であるのも、十分理解はしている。親の負担軽減や生徒本人の安全面からも、適正な配置に向けた看護師の確保が重要だと思うが、どのような取組を具体的に行っていくのか伺いたい。
◎町田
特別支援教育課長
看護師の確保は、全国的な問題でもあり教育の現場ではさらに難しさがある。
ただ、ハローワーク、医療機関や県の看護協会等に協力を得ながら看護師の確保に努めている。今後県内の大学等看護師養成機関とも情報の共有しながら、確保に努めたい。
◆牛木義 委員
子どものマスクの着用について、厚労省から通知が届いたのが5月25日と伺っているが、現状も通学中にマスクを外している子がなかなかいない状況がある。どのように周知しているのか伺いたい。
◎橋
健康体育課長
文部科学省から、5月24日付で、学校生活における
児童生徒等のマスクの着用について事務連絡があり、25日にリーフレットが届いた。
県教育委員会として、県立の学校及び市町村の
教育委員会に、この内容について周知をした。
内容は、暑い時期を迎えるに当たって、
児童生徒等のマスクの着用に関して、改めて留意して欲しい点をまとめたものである。基本的には、これまでの
文部科学省の学校衛生管理マニュアルに示されている考え方と変更はなく、人との距離が確保できる場合はマスクの着用は必要ないとしつつ、今回、学校生活においてマスク着用の必要がない具体的な場面として、屋外の運動場に限らず、プールや体育館等を含め、体育の授業や運動部活動、下校の際が挙げられた。
特に熱中症リスクが高い夏場においては、登下校時には、自分でマスクを外してよいかどうか判断が難しい
子ども達には、屋外でマスクを外すよう積極的に声をかけるなど、丁寧に指導したいと考えている。
県教育委員会で通知を発出したが、会議等の機会を通じても、
周知徹底を図っている。
先日、学校の校長先生と話をする機会があった。熱中症のリスクがあるので各学校学級で指導しているが、中にはマスクを外していいと声をかけても、なかなかマスクを外せない
子どもたちもいるという声が聞かれた。熱中症のリスクの話をしつつ、できるだけ休み時間や部活中に外すようにという指導をしているが、それでも外せない子どもに対しても、丁寧に対応していきたいと学校から聞いている。
実際、
中学校等では、部活動後の下校の際にはほとんどマスクをしていないということも聞いている。学校では丁寧に対応しており、
教育委員会としても、引き続き
周知徹底を図っていきたい。
◆牛木義 委員
保護者から部活動でマスクを外したら先生から注意されたという話を聞いて、懸念していた。
また、日本は同調圧力が強く、外してもいいとなっても動き出しにくいということがあり、夏本番で熱中症リスクが高まる時期に向けて今からだんだんと指導してほしいと思うので、いろんな場面で、外してもいいところはいいんだということを、言い続けてほしい。
○
今泉健司 委員長
以上で、
所管事項の質疑を終了いたします。
△
付託議案の討論・採決
○
今泉健司 委員長
これより
付託議案の採決に入ります。
採決に先立ち、討論される委員は挙手願います。
(「なし」の声あり)
討論がありませんので、本
委員会に付託された
教育委員会関係の議案について、採決いたします。
○
今泉健司 委員長
はじめに、第94号議案について、これを原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
挙手全員であります。
よって、第94号議案は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
○
今泉健司 委員長
次に、承第2号について、これを原案のとおり承認することに賛成の委員は挙手を願います。
(挙手全員)
挙手全員であります。
よって、承第2号は原案のとおり承認することに決定いたしました。
なお、第3期群馬県特別支援教育推進計画については、次回の定例会で、概要書の提出を受け条例
の適用可否を協議し、議決対象として決定して場合には、第1回定例会で議決を目指すこととなり
ますので、御承知おき願います。
△請願の審査
○
今泉健司 委員長
次に、請願の審査に入ります。
本
委員会に付託された請願のうち、
教育委員会関係の請願は、継続分3件であります。
それでは、第1号について執行部から説明願います。
◎橋
健康体育課長
(第1号「
学校給食費の無料化を求める請願」について説明)
○
今泉健司 委員長
説明は終わりました。
第1号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。
(「継続」の声あり)
それでは、挙手により賛否を問います。
「継続」に賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
挙手全員であります。
よって、「継続」と決定いたします。
○
今泉健司 委員長
次に、第4号について、執行部から説明願います。
◎栗本
学校人事課長
(第4号「
公立学校に「1年単位の変形労働時間制」を導入するための条例制定に反対する請願」について説明)
○
今泉健司 委員長
説明は終わりました。
第4号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。
(「継続」の声あり)
それでは、挙手により賛否を問います。
「継続」に賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
挙手全員であります。
よって、「継続」と決定いたします。
○
今泉健司 委員長
次に、第11号について、執行部から説明願います。
◎栗本
学校人事課長
◎高林
管理課長
◎天野
高校教育課長
(第11号「教育格差をなくし、ぐんまの
子どもたちにゆきとどいた教育をすすめるための請願<1項、2項1号・2号・4号・5号、3項>」について説明)
○
今泉健司 委員長
説明は終わりました。
第11号の取扱いについて、いかがいたしましょうか。
(「継続」の声あり)
それでは、挙手により賛否を問います。
「継続」に賛成の委員は挙手願います。
(挙手全員)
挙手全員であります。
よって、「継続」と決定いたします。
△閉会中継続審査(調査)特例事件の決定
○
今泉健司 委員長
次に、
委員会が閉会中審査または調査する案件については、お手元に配付してある案に、継続を申し出る請願を加えたものとしてよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
さよう決定いたします。
△その他
○
今泉健司 委員長
委員長報告については、正副
委員長に御一任願います。
△月いち
委員会の開催等について
○
今泉健司 委員長
次に、
委員会調査の実施であります。
5月24日に開催された正副
委員長会議において、本
委員会の県外調査は、7月20日から22日の2泊3日の範囲で実施することになりました。
また、閉会中の月いち
委員会の開催についてですが、8月は
文教警察常任委員会に議会バスの優先使用権がありますので、第4木曜日である8月25日(木)に実施したいと考えております。
なお、県外調査及び月いち
委員会の最終的な実施内容については、正副
委員長に御一任いただくことでよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
さよう御承知願います。
最終的な決定内容については、別途、通知いたします。
なお、月いち
委員会に関係執行部職員の出席を要求することにつきましても、併せて正副
委員長に御一任願います。
△散会
○
今泉健司 委員長
以上で、本
委員会において審査すべき案件は全て終了いたしましたので、これにて散会いたします。
(午前11時34分終了)
委員会記録署名委員
文教警察常任委員会
委員長 今泉 健司...